asteriskについて
「*1」発売時の媒体用資料からの抜粋です。

*asteriskとは何か
CMやアニメなど普段上野が受けている仕事には必ず”発注者”が存在する。
それぞれの企画に合った曲を書き、音楽ディレクターや映像監督の思い描くイメージを
音として具現化していく中には、上野洋子の本来の音楽性とはかけ離れた作品を
提供しなければならないことも多々あるし、例え納得のいく仕上がりになったとしても、
それはどういった曲を書いて欲しいという発注者の意向にインスパイアされて
生まれてきた曲であって、上野本人の能動的な衝動によって出来たものではない。
そういった状況を上野は「勉強になるし、色々な経験が出来る」と楽しんではいるのだが、
音楽家として誰からも”発注”されることなくものを創る必要性も感じていた。
そんな経緯から、上野洋子が自由に自発的に自己表現する場所として
asteriskが誕生したのだ。

*名前の意味すること
asteriskとは上野洋子のソロプロジェクトであって、他にメンバーがいるわけではない。
それなら上野洋子名義で活動しても良さそうなものだが、普段仕事であちこちに
”音楽:上野洋子”とクレジットされることが多いのでそれらと区別するために
何か名称が必要だった。
では、何故asteriskかと言うと、そこには上野の「音楽はその内容のみが評価されるべき
であって、誰が作ったとか、どう苦労したとか、どんな思いが込められているといった
能書きは必要ない、聴いて誰かの心が動けばそれがすべて」という姿勢が表れている。
音楽の方向性やアーティストの思い入れをプロジェクト名に託すのではなく、名称とは
他との区別のための符号で十分という気持ちから、
単なる記号である*(asterisk)を名乗ることになった。

*音楽性
やりたいことをやる場所というのがasteriskの基本コンセプトではあるが、
好奇心旺盛で幅広いジャンルの音に慣れ親しんでいる上野には”やりたいこと”が沢山あり、
それを思いつくままにアルバムに押し込んではまとまりのない作品になってしまう。
そこで、asteriskでは当面、ファンからの要望が多かった、
上野洋子のソロヴォーカルを堪能できる”日本語ポップス”と、
普段劇判などで培ったノウハウを生かした”インスト”を2本柱に展開する予定だ。

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補足すると、仕事用に書いて、ディレクター氏の趣味に合わずボツになったけれど
自分では気に入っている曲があったりとか、こんな楽器編成であんな事をやってみたい
というようなモチーフ、どういった気分になりたいかというようなコンセプトのアイディアが、
いつも上野の頭の中の雑記帳に*マーク付きで雑然と書き殴られているのですが、
それらを再構築して形あるものにまとめ上げる、そういう場所なのです、asteriskは。
整理された雑記帳にまた新しくごちゃごちゃと変な思いつきを書き込めるための。




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